今年もまたこの季節が。
平成30年一級建築士設計製図試験が終わりました。
去年の今頃を思い出して、少しセンチメンタルな気持ちになっています。。
試験後には、試験前とまた違った苦しみが待っていて、それは、一方通行の恋にも似ているかもしれません。
とてもとても大好きな人とやっとデートまでこぎ着けて、またねと別れたあと、ちゃんとしゃべれていたか、嫌われなかったか悔やむことが山ほどあったり。なんであんなこと言ったのかと思ったり。それはいつもの僕じゃない。いつもはこんなじゃない。
時間終了間際に僕が引いた一本の線は、彼女に問い詰められたときに取り繕って発した言葉に似ていました。
まるで恋愛を拗らせたように、設計製図に没頭していた去年のあの頃。
試験後にそんな気持ちになれるのなら、自分にはある意味では合格する資格があるのかなぁ、とも思いました。自分への慰みにすぎませんが。
去年の今頃は苦しみばかり、でした。
毎日ネットを気にして、根も歯もない噂に心を乱されて。
設計製図試験当時のことを振り返るとき、爽やかな気分になったことはありませんでした。
思い出すと、苦しくなります。
でも、いや、だからこそ、無駄ではなかったと思えます。
さて、
課題をチラ見しましたが、今年の設計製図はまたまた過去3年間の集大成?
去年よりは一昨年に近く、最後にはこまごました減点勝負の様相を呈するのでしょうか?
どんどん、てんこ盛りになってきているようなきらいはありますが、過去問を知っていれば個別の問いかけにはある程度対処できたのかなぁ、と思いました。
しかし、問題は処理する情報の多さ。惑う。
そして、今回の試験は、より根本的なプランニングの力が試されていた試験だったのかもしれません。去年からどんどんその傾向は強まっているような気がします。私見ですが。
出入口の方位どこでもよいとか、自由ですね。
逆に根拠が曖昧だったりピントの外れたエスキスは厳しくなるような気が。
設計者として、その空間をどのように意図してつくったのか。それがより具体的に問われてきている感があります。
それはとてもいい傾向だと感じています。
でも採点はどうやってなされるのだろう、なんて毎年の疑問。