僕と誰かの日常の記録/妄想文章

個人的なブログ。永遠のど素人が一級建築士試験を受けてみた。小説や映画の感想。思いつきで書く創作的文章など。

この夜が続いて欲しかった。

この夜が続いて欲しかった、と何かの歌にありました。

その曲を聴いたとき、こんな短い言葉だけで、こんなにも色々な情景が浮かんでくることがあるなんて、なんて心地よい体験を僕にさせてくれるのだろうかと感じました。


帰り道、花火を見上げたあの夜。

あの女の子が隣にいたあの夜。

彼の弱音を初めて聞いたあの夜。

ばか騒ぎしたあの夜。

なにもかもが最高だと思えたあの夜。

ひとりだけどひとりではないことを感じたあの夜。


やっぱり生きていれば色々な夜があって、幸運なことに、そのいくつかの夜には、素敵な夜もあったなぁとそんなことを思えました。

夏の夜にそんな音楽を聴いていると、はじめて、今まで過ごした夜の多さに感じることがあったので、いま、こんな文章を書いています。


「この夜が続いて欲しかった」


あの頃には戻れないけれど、あの頃が続いてほしかったとも今は思わない。

終わったあの頃を素敵に回想させてくれるこの音楽は素晴らしいと思いました。

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