僕と誰かの日常の記録/妄想文章

個人的なブログ。永遠のど素人が一級建築士試験を受けてみた。小説や映画の感想。思いつきで書く創作的文章など。

妄想文章

たしかに、からだはつながった。
どろどろな時間をすごした、ひとつになれたと思った。
でも、あの人が玄関のドアを開けて出ていってから2時間がたって、完全にはひとつになれないって知った。
テレビを点けた。どうでもいい人がどうでもいいことを話していて、私は焦点の合わない画面をぼうっと眺めた。
あのひとの前で私の心臓を掴み出して引っ張って、目の前にの地面に叩きつけてみたい。
そうしたら何かを証明できるかもしれないと思った。
冷蔵庫を開けて麦酒をコップに注いだ。
あの人は麦酒が嫌いだった。